最終更新日 2017/08/26


例会のご案内(2017年11月)

 加古川シネマクラブ第93回例会を下記の日程で開催いたしますので、 会員のみなさんにお知らせいたします。

1 名 称
「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(予定)
2 日 時
2017年11月16日(木)(予定) 1回目14:00〜、2回目16:20〜、3回目18:40〜
3 場 所 加古川総合文化センター 大会議室
(加古川市平岡町新在家1224-7、JR東加古川駅から北へ徒歩10分、 車は加古川バイパス加古川東ランプ北東へ600m)
4 内 容 2014年、フランス、105分、ドラマ
監督/マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール

キャスト/アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミー・メルラン、ジュヌヴィエーヴ・ムニッフ、ステファヌ・バク
作品/実話を元にした『陽のあたる教室』『最強のふたり』に続き、出会いが人生の学びをもたらす感動作がまた一つ誕生した。ある歴史教師との出会いが、生徒たちの人生を変える――、パリ郊外にある高校の落ちこぼれクラスで本当にあった冒険の物語だ。本作は、アハメッド・ドゥラメという当時18歳だった少年が、マリー=カスティーユ・マンション=シャール監督へ送った一通のメールから始まったまさに実話に基づくサクセスストーリーだ。その熱意に打たれた監督が映画化に向け、ともに走ったからこそ生まれた奇跡である。彼は、本作に出演し、脚本も共同執筆し、セザール賞有望男優賞にもノミネートされ、思い描いた夢を実現させた。主演のアンヌ・ゲゲン先生を演じるセザール賞主演女優賞のフランスの名女優アリアンヌ・アスカリッドの迫真の演技が、観る者の胸を熱くする感動の物語。本作は、カンヌ国際映画祭正式出品作品、ELLE シネマ大賞ノミネート、サンタバーバラ国際映画祭観客賞、トロントユダヤ映画祭最優秀作品賞(女性監督部門)、セントルイス国際映画祭最優秀作品賞など数々の映画祭で話題となった。
 作の主人公の歴史教師アンヌ・ゲゲンは、生徒達を未知の世界へと高め、厳格な教育と愛情深いまなざしを併せ持つ、思春期にこそ出会うべく理想の教師像である。その役を『マルセイユの恋』(96)でセザール賞主演女優賞を受賞し、『クレールの刺繍』『キリマンジャロの雪』などに出演する、フランスを代表する名女優アリアンヌ・アスカリッドが熱演する。また、中心となる生徒の一人マリック役を務めた21歳のアハメッド・ドゥラメは、監督と共に脚本も共同執筆している。実在する歴史教師にインスパイアされ執筆された物語は、ドゥラメ自身の高校一年生のときの体験を元に描かれている。そんな彼と共に映画化へ向けて動いたのは、マリー=カスティーユ・マンション・シャール監督だ。自身が立ち上げた制作会社でプロデューサー・脚本執筆・監督として活躍するマルチプレイヤーある。この二人の出会いが本作を生んだ。
 高校の落ちぼれクラスを舞台に、劣等生たちの学校・社会に対するやり場のない怒りや、生徒同士の民族的・宗教的な対立という問題も描いている。そんな集団をアンヌ先生は指揮し、全国歴史コンクールに入賞するという目的に向かうクラスへと変貌させる。もちろん最初はコンクールの課題となる「アウシュヴィッツ」という難しいテーマを前に生徒達から不満が噴出する。だが、強制収容所の生き残りレオン・ズィゲルの証言を聞いた日を境にクラスは変わる。この生き証人が生徒達に自らの恐怖と希望の体験を語り、生徒達は“本当”にそのホロコーストの記憶にノックアウトされるのだ。ワンテイクで撮られたこの強烈なシーンでは、クライマックスに相応しい圧倒的な感動が押し寄せる。歴史を知ることがいかに思春期の人生をひっくり返す作用があるか、学ぶことこそが未来を変えるエネルギーになりえるか、教育の大切さを教えてくれる真摯な映画だ。

ストーリー/貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる。
「教員歴20年。教えることが大好きで退屈な授業はしないつもり」と言う情熱的な彼女は、歴史の裏に隠された真実、立場による物事の見え方の違い、学ぶことの楽しさについて教えようとする。だが生徒達は相変わらず問題ばかり起こしていた。ある日、アンヌ先生は、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するように促すが、「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する。ある日、アンヌ先生は、強制収容所の生存者レオン・ズィゲルという人物を授業に招待する。大量虐殺が行われた強制収容所から逃げ出すことができた数少ない生き証人の悲惨な状況を知った生徒たちは、この日を境に変わっていく―。

(ホームページから抜粋)

「奇跡の教室」ポスター


「奇跡の教室」作品ホームページ

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